木畜シリーズ、、その4<堕落の日々> | 旅と女と人生と
2020-05-22 03:16:48

木畜シリーズ、、その4<堕落の日々>

テーマ:私小説

 

接吻

 

 

 

 

 

           で、今日は、いよいよオレと木畜が、どのようにして出逢ったのか

           という事実<個人名などはフィクションいや松本清張>について

           書いて行くかんな、、、、で、、前回<一昨日>述べたように、、

           今まで三回に渡って書いてきた、木畜の人生前半については

           一言で言うなら<彼はまったく普通人→人の道を踏み外す事の

           ない、まともな人生の前半を歩んできた、と言えるだろう、いや

           それどころか大阪のまともなサラリーマンの家で育って、極めて

           フツーの、キンキー大学を卒業し、在学中、趣味で描いていた 

           エロ漫画が認められて、在学中から、マイナー雑誌とは言え、

           漫画誌に掲載された自分の絵で、、メシが食える身分になった

           のだ、、もちろん本人の実力、努力があったことは認めるが、

           彼の漫画が、たまたま心優しいエロ雑誌の編集者の目に止まり

           その画風が、編集者の気に入られて、漫画家デビューできた

           という部分には、いささか悪運、いや幸運に恵まれていた、と

           オレは思うな、、、まあバブル時代に、親から貰った遺産を全部

           ジュライホテルにパイレーオして、、その直後に日本のバブルが

           崩壊したオレの悪運いや幸運に較べっと人間性いやスケールが

           小さくはあるが、それは単なる形而上いや数字上の違いであって

           木畜がオレの性能いや人間性を上回るということではない

 

 

           で、前半は順調に、エロ漫画家の道を歩み始めた男、木畜がなぜ

           それを捨てて、プータロー、いやバックパッカーになってバンコクや

           プノンペンの放浪を始めたんか?というのが今日のテーマでも

           あるんだが、、それは1989年に、最初にタイへ行った際に見た

           ナナプラザやソイカウボーイの女たちのことが、、その後、日本へ

              戻って、、日々漫画を描く生活に戻っても、、ど~~しても忘れら

           れない、、、漫画に集中できない、、というわけで、仕事の合間に

           何度も休暇をとってはタイへ、訪問する、、というスタイルへいって

           しまい、、だんだん上向きだった漫画家への情熱が、下向きに

           変わっていっちゃったんだ

 

           結局、木畜のことを一般化するわけじゃないが、日本人の男なんか

           いや人間なんて、、こんな程度のモノなんだ、、、という意味は木畜

           ではなく、他でもないオレ自身について、イヤというほど知らされた

           事実でもある、、、でも人間なんて、そもそも大したもんじゃない、

           食って寝てヤッテ、クソして、やがて死ぬだけの存在、、と思えば

           逆に、人生なんて、遊んだ者の勝ち、、と思えるよな、だから最近の

           オレは、ひろゆきの言った<人生に意味なんてないんです>という

           言葉に共感してんだ

 

           というわけで、せっかく人気漫画家になれた道を、タイの女に、、

           ハマって、パイレーオした木畜に、、オレは片倉のように<プロの

           漫画家になれたというのに、それを棒にフッて、もったいない>と

           は思わないんだ、、だってオレだって、メチャクチャな負け犬人生

           だったかんな、、

 

           で 話は、その10年後、2001年ごろのプノンペンに飛ぶが、、、

           この運命の地、、プノンペンのキャピトルゲストハウスの近辺に

           あった、つーちゃん食堂という安日本食レストランこそが、オレと

           木畜が運命の出会いを行った所、ということになる、、となぜ

           オレが断定的に言えないのかと言うと、、それは当時のオレは

           片倉やキンテツなんかと、スワイパーや近辺の、、悪所通いで

           忙しく、毎日、入れ替わり立ち代わり、沢山の日本人と知り合っ

           ては、、翌日はバイバイの繰り返しで、、いちいち何月何日に

           誰と知り合って、誰と別れたか、なんて面倒で記録してなかった

           んよ、、だから後年、彼と一緒にビジネス、というよりはオレの

           投資のアシスタントに彼を雇うようになるまでは、恐らく時系列

           的に、あの頃,2000年前後のスワイパーか、つーちゃんあたり

           が、オレたちの知り合った時期と場所だよな、、と、いつもの

           オレの言うピーナの大好きなドッグ、いやバックスタイルで逆算

           してみた結果なんだ

 

           で2000年ごろに、オレが見た木畜の印象は、、べつにど~って

           ことない、その他大勢の、キャピトルにいくらでもいたクソパッカー

           の一人であった、、というより、オレは当時から、キャピトル辺りで

           たむろしている連中に、それほど自分の関わり合う比重が多く

           なかったんよ、、やがて親しくなった片倉だって、ちょっと英単語

           を口にした彼の発音が、他の連中とは違って、<あれ、コイツ

           本格派じゃん、>と感心した程度だったんよ、、というわけで、

           2000年当時のオレは、プノンペンに居ながらも、どうも心ここに

           あらずの状態だったんだ、、なぜならその頃、、日本と中国の

           関係は、ヒジョ~に良好で、クソが尖閣なんかにやってこなくて

           イイ時代だったんだ、、だからオレは、あん時<桃源郷>と言わ

           れた中国、雲南省を目指して、ビザ情報や交通情報、そして

           中国語の勉強という、準備をやっていた、、毎日スワイパーに

           通いながら、、ていうのがオレらしい自堕落なところだよな

 

           でも、オレは投資のおかげでカネに困ることはなかったが、、

           漫画家をやめたあとの木畜は、、本当に困り果ててしまって

           いた、漫画家をやめて日本から持参した、なけ無しの500万を

           バンコクの日本人<詐欺師>にひっかかって、見事にパイ

           レーオされてしまったからである、そん時の木畜の無念さは

           オレには死ぬほどよく分かる、、彼は漫画家、エロを描いて

           貯めたカネ→500万を使って、バンコクのゴーゴーバーで

           見つけた彼女とサヌックな性生活を送りたかったんだ、、

           それが、言葉巧みな日本人サギ野郎にカネを貸したばかりに

           オキニとの生活はパー、カネの無くなったオンナは再びバーへ

           逆戻り、、、→トホホだよな、オレもフィリピンの日本人には

           同じ目に合わされたからな

 

 

 

 

                                       # いよいよ次回は、ど~してオレらが一緒に

                                         ビジネスをやるよ~になったか、について

                                         語っかんな  

 

 

 

                                       ナナ