カーナビ最後の日
テーマ:人生
タバコを吸う女
< 霧の日であった、、辺り一面の、まるでスープを流したような
霧に包まれていた>、とは、オレが子供の時に見た、名前は、
忘れたが、大藪春彦の短編の冒頭の文句だ、、、で昨日の
オレが過ごした、、、秩父市郊外の、ゴルフ場ホテルの部屋から
眺めた風景が、まさにこの、大藪春彦の風景そのものであった
という訳で、昨日の秩父は、朝から一日中、霧が晴れたかと
思えば時雨が続くという、一日中 ぐずついた天気だったが
今朝は、まったくの快晴に恵まれた、オレは雨や曇りのドライブ
も嫌いじゃないが、、今日は一日、秩父の山の中から関東平野を
完全に横断して、成田空港を目指すという、まさに150kmの旅が
オレが、この、今まで6年半も使い続けた、、カーナビというものが
その使命を終えた最終日となった、、その理由は、明日、印旛沼で
ウナギを食うために集合予定の、甥っ子の郁也と、三辺との3人で
会うのだが、その際に三辺が オレの為に、新しいカーナビ、、、
アマゾンで7000円で購入したチープな品物を、明日、東京から
運んでくれるのだ、、、三辺が味見、いや予行演習で使ってみた
結果では、、電話番号だけで目的地が一発設定できることや、有料
道路を使わずに、目的地へ誘導する、、オレがこだわる機能は、
バッチリだそうである、、、これで明日からは、もう新しい道になると
田んぼの上を走っていたり、、新しい店の電話番号を入力すると
<その施設は登録されていません>の表記されることはなくなる
であろう
で、オレが、長年使い慣れた女房、いやカーナビは、なにもまだ
捨てる必要はない、だって壊れていないのだから、、しかし上に
上げたような不自由が生じたため、、オレは今回、捨てたくもない
女房、いや使い慣れたカーナビとお別れしなけりゃならんのだ
淋しいの~、、、と言うと、きっと諸君はこう思うであろう、、
<何も、面倒なことやんなくても、使っているカーナビの型番を
入力して、その機能をアップデートすりゃいいだけじゃないの、>
そうなのだ、理屈で考えればその通り、、じゃあなぜオレが、、
好きな女房、いやカーナビを捨てて、明日、三辺が成田へ持って
くる新しいナビに交換作業を、ヤンのか?その理由がクソなんだ
で、何がクソかというと、、三辺が買ってくれたアマゾンの安物が
7000円で買えるのに、、ネットで古いカーナビのアップデートを
申し込むと、2万も取られるからなのよ、、、
なんで新品を買うより、古いのを直すだけで、こんなバカなカネを
取られるのか、、、何か今の世の中って、本当はまだ使えるものを
ムリヤリ新品を買わされることの連続のような気がする
# だからピーナも、新しい男に向かわずに
オレとアップデートしてくれ
ナナ