カーナビ最後の日 | 旅と女と人生と
2021-11-10 08:16:15

カーナビ最後の日

テーマ:人生

 

タバコを吸う女

 

 

 

 

               < 霧の日であった、、辺り一面の、まるでスープを流したような

            霧に包まれていた>、とは、オレが子供の時に見た、名前は、

            忘れたが、大藪春彦の短編の冒頭の文句だ、、、で昨日の

            オレが過ごした、、、秩父市郊外の、ゴルフ場ホテルの部屋から

            眺めた風景が、まさにこの、大藪春彦の風景そのものであった

 

            という訳で、昨日の秩父は、朝から一日中、霧が晴れたかと

            思えば時雨が続くという、一日中 ぐずついた天気だったが

            今朝は、まったくの快晴に恵まれた、オレは雨や曇りのドライブ

            も嫌いじゃないが、、今日は一日、秩父の山の中から関東平野を

            完全に横断して、成田空港を目指すという、まさに150kmの旅が

            オレが、この、今まで6年半も使い続けた、、カーナビというものが

            その使命を終えた最終日となった、、その理由は、明日、印旛沼で

            ウナギを食うために集合予定の、甥っ子の郁也と、三辺との3人で

            会うのだが、その際に三辺が オレの為に、新しいカーナビ、、、

            アマゾンで7000円で購入したチープな品物を、明日、東京から

            運んでくれるのだ、、、三辺が味見、いや予行演習で使ってみた

            結果では、、電話番号だけで目的地が一発設定できることや、有料

            道路を使わずに、目的地へ誘導する、、オレがこだわる機能は、

            バッチリだそうである、、、これで明日からは、もう新しい道になると

            田んぼの上を走っていたり、、新しい店の電話番号を入力すると

            <その施設は登録されていません>の表記されることはなくなる

            であろう

 

            で、オレが、長年使い慣れた女房、いやカーナビは、なにもまだ

            捨てる必要はない、だって壊れていないのだから、、しかし上に

            上げたような不自由が生じたため、、オレは今回、捨てたくもない

            女房、いや使い慣れたカーナビとお別れしなけりゃならんのだ

            淋しいの~、、、と言うと、きっと諸君はこう思うであろう、、

            <何も、面倒なことやんなくても、使っているカーナビの型番を

            入力して、その機能をアップデートすりゃいいだけじゃないの、>

 

            そうなのだ、理屈で考えればその通り、、じゃあなぜオレが、、

            好きな女房、いやカーナビを捨てて、明日、三辺が成田へ持って

            くる新しいナビに交換作業を、ヤンのか?その理由がクソなんだ

            で、何がクソかというと、、三辺が買ってくれたアマゾンの安物が

            7000円で買えるのに、、ネットで古いカーナビのアップデートを

            申し込むと、2万も取られるからなのよ、、、

 

            なんで新品を買うより、古いのを直すだけで、こんなバカなカネを

            取られるのか、、、何か今の世の中って、本当はまだ使えるものを

            ムリヤリ新品を買わされることの連続のような気がする

 

 

 

                              # だからピーナも、新しい男に向かわずに

                                              オレとアップデートしてくれ

 

 

 

 

 

                                              ナナ